ラストピース J2降格から三冠達成を果たしたガンバ大阪の軌跡』(下薗昌記)
監督解任、社長退陣、J2降格、J1昇格即三冠達成 世界でも類を見ない軌跡を辿ったガンバ大阪。クラブ全体の迷走における原因はなんだったのか。そして、復活を果たすクラブにおいてラストピースとは。 

電子書籍で買って、読み終わりました。

J2降格した2012年から三冠達成の2014年までの3年間のノン・フィクション。
下薗氏が取材したものを含むニュース記事やインタビュー、ネットで流れる伝聞や
様々な情報からの推測・憶測などで知っていたことが大半でありましたが、
それを丁寧に裏を取っていて、「やっぱりそうだったのか」と感じることしきり。

2012年の守備崩壊は頭脳であった山口・橋本の放出が大きいという指摘は同感。
フィジカルコンディション調整の失敗には触れないのかと思っていたらその部分は
長谷川体制での試みと対比して教訓としてちゃんと書いてた。この3年の浮き沈みは
戦術面も大きいけど、コンディション面も大きかったからわかりやすい対比だったかも。

新たに導入した練習「オールアウト」についてのくだりは興味深く、
それがシーズン終盤の浦和戦に繋がっているというのは面白かった。

本当によくまとまっていて、かつ選手・スタッフの近くで取材されている分、
その時感じていた心情の変化もよく見て書かれているなーというのが全体の感想です。
J1 1シーズン制初年度に劇的な最終節でJ1優勝から10年目の1シーズン制最終年度に
劇的な三冠というのもアンビリバボーな伝説になってしまったかと(´∀`)



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