日本代表の敗退が決まったので、勝手に総括したいと思います。

まず監督交代について、元々ハリルホジッチ監督の手腕に疑問があったのですが
交代するタイミングも、その理由も釈然としなかったですね。

その上で西野監督になったことで、個人的には展開力のある司令塔を置いて欲しかったのと、
ガンバの時のような攻撃的なサッカーをやって欲しかった。

特にハリル体制での長谷部・山口のボランチコンビだと左サイドへの展開ができなくて
左に乾を置いてもそれを活かしきれないと感じていました。

西野監督は司令塔として柴崎をボランチに起用してことが見事にハマったと思います。
そして乾と香川をセットで使うことで柴崎からのパスをうまく受けて崩せました。

この3人は直前のパラグアイ戦で起用してうまくハマってそのまま本戦でスタメン。
ガーナ戦は3バックのテスト?スイス戦とパラグアイ戦で全メンバーを試してベストなスタメンを
導き出した西野監督の目は見事だったと思います。特に昌子の起用が大当たり。
本田をジョーカーにしたのも当たりでしたね。

コロンビア戦はラッキーがあったものの、引き分けで満足せずに2点目を奪って勝利。
セネガル戦は堂々と撃ち合って2度追いついてまたも2得点で引き分け。
ポーランド戦は決勝Tのために選手を休ませるギャンブル要素があるので評価が難しい。

そして決勝Tでベルギー相手にも2得点。ベストメンバーで戦った3試合は全て2得点です。
西野監督らしい攻撃サッカー・アクションサッカーを見せたとは言えるのではないでしょうか。
全試合で失点しているのも西野監督らしいかな。かつてのガンバらしい?(;´∀`)

ブラジル大会では「自分たちのサッカー」に拘りすぎた結果が惨敗となったと思いますが
今回はハリル監督が作ったベースと、西野監督のアクションサッカーでちょうどいい落とし所で
良いサッカーができたという感じです。

全員で切り替えの早さ・ハードワークは必要ですし、ただ縦への速さだけを求めて
雑に蹴って無駄にボールを失っても疲弊するだけなのでじっくり行くべき場面も必要。
中・長距離パスの精度も課題ですねぇ。

さて、ハリルホジッチ監督解任後、「ハリルは本番に驚く作戦を用意していた」から勝てたはず、
という意見も目にしました。

作戦を用意していたのは当然でしょうけど、チームマネジメントに失敗していた時点で
その作戦の成功率がゼロに近かったことを考慮に入れないと意味がありません。

西野監督はハリルほどの策略家が立てる作戦はなかったとしても、チームマネジメントは成功しました。
西野監督なりの策略はありましたし、何よりも勝負勘・ギャンブルが半端なかった。

今大会を楽しませてもらったことには感謝しないといけませんね。

だからといって、このまま西野監督続投で日本代表が確実に強くなるとも思えないです。
ただ、ハリルホジッチみたいなタイプの監督もダメだというのもわかったでしょう。
それはトルシエの時に学んでおけよって思いますが。

グループステージ突破という結果を出したから協会の責任がなくなったわけではありません。
協会のトップも交代したら一気に良くなるんじゃないでしょうか(;´∀`)

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